横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.239 陽性症状と陰性症状

hitorigoto-239a.png仮面ライダービルド。ナイトローグ→ローグ・ワン、ブラッドスターク→トニー・スタークとどうもハリウッドを連想してしまう横浜院長の柏です。「あなたのその拳で多くの人の力になってあげて下さい」も、去年の「世界で一番のドクターになって」とつながっちゃうしなぁ。。。どうも雑念ばかりでいけませんな(笑)。
さて閑話休題、統合失調症の話に戻りましょう。これまでに幻覚と妄想という二つの主要症状のお話をしましたが、統合失調症ではもっともっと、様々な症状が見られます。それらのうち、「患者さんではない人にはないが、患者さんには見られる」症状を陽性症状といいます。前述の幻覚、妄想、精神運動興奮(のちに述べます)などがこれにあたります。それに対して、「患者さんではない人で見られるが、患者さんには見られない」症状を陰性症状といいます。わかりにくいですかね?これは、生き生きとした感情、意欲、自発性、快の感情など、健康な方で存在するものがその力を失ってしまっている、そういう状態を指します。生き生きとした感情が失われる…これは感情鈍麻とか感情平板化などと呼ばれます。どうも表現がよくないんですけどね。うつ病の場合だと喜怒哀楽の「哀」が強まり、さらに重症化すると全体的に感情が失われますが、統合失調症では最初からいろいろな感情が薄くなっていく、そういった違いがあります。「快」の感情が失われることは快楽消失Anhedonia(アンヘドニア)と呼ばれますが、これは統合失調症だけでなく、うつ病など他の疾患でも使う言葉ですね。でもやはりその成り立ちは質が違うのですが、なかなか言葉で説明するのは難しいですね…。さらには、会話の貧困、寡動(動きが少ないこと)・動きの緩慢、社会的ひきこもりなどが含まれます。陽性症状は誰が見てもわかりやすいのですが、これらは薬剤性精神病や器質性(脳や体の病気により引き起こされる)精神病などでも共通して見られるものであり、陰性症状の方が統合失調症としてはより本質的と考えられています。次回以降、このあたりをくわしくお話していきましょう。
今日の一曲は、気分を変えてジョージ・ウィンストンのあこがれ(Longing/Love)です。1分44秒くらいからのくだりはCMなどでも有名ですね。名曲です。大学生の頃、この曲が弾きたくて楽譜を探したものの、一度発売されたが彼自身の考えで廃版になったとかで手に入らず。その貴重な楽譜をS君が持っていることがわかり、コピーさせてもらって弾いた懐かしい曲でもあります。今はAmazonで買えるしネット上にも転がってるみたいですね。ではまた。

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