こころの健康アラカルト

お金を遣う気にならない「けち」は病気?

「過度に倹約してしまう」
「家がどんどん貧乏になるのではと恐れる」
「ものが捨てられず、部屋にごみがたまっていく」
何といってもこの不況。中にはお給料が下がったりして「こうなればけちけちでいくわよ」と決意されている方も少なくないのでは。
収入の目減りを節約で乗り切ろうとするのは適切な対処法。でも、収入が少し減ったことに過剰な心配をして、「このままどんどん貧乏になっていくのでは」等と悪い方に悪い方に考えてしまい、全然お金が使えなくなるような場合は、貧乏妄想などといった「こころ」の病気を疑ってみる必要もありそうです。
お金が遣えない、物が捨てられないという状態の背後には、他にも不安障害や強迫性障害、統合失調症、認知症等の病気が隠れている場合もあり、「けち」の一言で片付けてしまっては病気をこじらせてしまう恐れもあるのです。この病気は本人ではなかなか気付かないもの。周囲が変だなと感じたら、迷わず専門医にご相談下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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