福祉用語の基礎知識

ラポール

ラポールは、もともと心理学の用語であり、セラピストとクライアントの間の、互いに信頼し合い、安心して感情の交流を行うことができる関係が成立している、心的緩和状態を表します。「ラポール」は、どのような人間関係においても必要とされる、意思疎通を図るための土台となっており核家族化や少子化により、成長過程において、コミュニケーションの基本となる「相互に信頼している状態」が注目され、広く一般に「ラポール」という言葉が使われてきています。
基本的には、ラポールは相手に対する「誠意」「好意」「敬意」により築かれますが、特定のコミュニケーションスキル(※ペーシング※ミラーリング)により意図的にラポールを築くことも可能です。
※ペーシング:相手の話し方(声のスピード、音程、大小、リズム、呼吸等)に自分自身の話し方を合わせる事。
※ミラーリング:相手と動作、しぐさを合わせること