福祉用語の基礎知識

DV (ドメスティックバイオレンス)

2001(平成13)年10月に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(DV防止法)が施行されました。施行後、4ヶ月間で4841件の被害相談が全国の警察署に寄せられた。被害者の98.4%は女性が占めています。DVは夫婦や恋人などの親しい間柄の男女間で発生する暴力を指します。この法律が対象とする配偶者には、婚姻届を出している夫婦の他に内縁関係などの事実婚の男女も含みます。
DV防止法施行後、平成14年14140件、平成15年12568件、平成14410件、平成17年16888件、平成18年18236件、平成19年20992件、平成20年25210件と上昇傾向にあります。
内訳として、「被害者と加害者の関係」については、「婚姻関係」が約70%を占めており、「相談者の性別」については、「女性」が約99%を占めています。
相談されないケースもあるため、数字に出ているさらに何倍ものDVが発生しているものと考えられています。相談しない背景として、家族の壊したくない、暴力が強まるかもしれない、このくらいの暴力はどの家庭でもあるのではないか、自分が悪いから仕方がない等の思いから相談に至らないケースがあります。一人で考え込まず、家族、友人、警察、病院、クリニック等、誰かに相談してみてはいかがでしょうか。