こころの健康アラカルト

多発する虐待、社会全体で見守りましょう

このところ新聞・TVでも大きく取り上げられる「子どもへの虐待」事件ですが、実の親による虐待が多発しているのは大変痛ましいことです。これは社会全体の養育能力が低下していることに問題があります。
子どもを育てるには人手が必要です。母親の手が4本あったら、どんなに楽なことでしょう。ました男手が加われば、さらに子育ては容易になります。核家族化が進み、また経済的理由もあり、実家の援助や父親の育児参加が難しくなっています。
孤軍奮闘の若いお母さんは、毎日が過労で地獄のようです。2歳児頃までは眼が離せません。ホルモンバランスが壊れ、心の病気が発症しやすい状態にあると言ってもよいでしょう。
社会全体が温かく見守る必要がありますが、お母さん方も遠慮なくご近所や行政機関に相談しましょう。それでも解決できないときは、早めに専門医にご相談下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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