こころの健康アラカルト

新年度を前に気持ちが思い

新年度を目前にして気持ちが重い。これは「うつ病」でしょうか。
もう少し状況を把握しないと分かりませんが、可能性はあります。健康な場合、新年度に向けて不安と期待を持ち合わせているものです。人事異動や新社会人、進学など、大きな生活の変化をともなう場合は、不安が大きくなるのも自然なことです。
そこで、心の病かどうかを見分ける一つの目安は、その不安な気持ちが状況からして、理解できるかどうかです。
例えば、昇進や進級、受験合格など、普通は喜ぶもの。しかし、この状況でも気持ちが重く沈んでいるようであれば、要注意ということです。新年度に向けて「気持ちが重い」というのも、その度合いをしっかり確認する必要があるのです。 身体の様子が一つのシグナルになります。朝早く目が覚める、だるい、疲れやすい、集中力がない、楽しみにしているテレビもうわの空・・・。これらの症状がある場合は「うつ病」を疑うべきです。
もし、心の病であれば、放置することで進行してしまいます。新年度からの新たな環境が始まる前に、専門医に相談することをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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