こころの健康アラカルト

部下に強く物事を言えない

「部下に強く物事が言えず、自分でしょい込んでしまい仕事が悪循環。精神的に常に追い込まれているようでつらい。」40代男性からの相談です。
部下が数人いる状況であれば、仕事を割り振るのは上司としての役割でしょう。 例えば5人の部下がいて仕事を割り振った場合、指示通りにできない部下が出るケースもあります。
その部下に、強く言えば仕事が進むのかどうか、考えるべきです。大概、事態は改善しないのではないでしょうか。
指示した仕事内容が、部下の能力を超えている可能性もあります。ですので、当面、出来ない分の仕事を上司が処理するという選択は、正しいと思います。 そうして時間稼ぎをする間に、解決策を講じる必要があります。なぜ、その部下は仕事ができないのか、まずは本人の話をじっくり聞くことが大切です。虚弱体質であったり、心の病気を患っているケースも考えられます。部下にきつくあたることは、感情的になり問題がこじれるだけ。
まずは、冷静に話し合い、仕事ができない要因を理解すること。その上で、必要とあれば人事的な配置のことも考えればよいと思います。適正な人事配置をしかるべき部署に通告するのもよいでしょう。
ずっとしょい込むのではなく、一時的に自分が対応し、その間に新たな仕事の割り振りを考えるべきです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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