こころの健康アラカルト

登校時になると頭痛や腹痛に(1)

「子どもが登校時になると頭痛や腹痛をうったえる」といったことの原因や対応などを2回にわたりお話ししましょう。
内科などを受診して体に異常がない場合はどうでしょうか。 子どもは自分の気持ちや心の状態を把握したり、言葉で表現することが難しいことが多く、体に症状として現れることがあります。つまり、頭痛や腹痛はSOSのサイン。 身体に特に原因がないのに症状が続くなら、ほかに心理的な原因などがあると考えます。 原因として考えられることはどんなことでしょうか。
中には仮病である場合もありますが、それでも理由があるはず。学校での様子、先生やクラスとの関係、学習面などに問題がないか見直してみましょう。いじめがあったり、授業についていけないということがあるかもしれません。
原因に対する対応は、ある程度原因が特定されたら心療内科などで相談を。例えば授業についていけない場合にも、背景にさまざまな原因がひそんでいます。「以前は理解できていた」「授業に集中できない」「疲れやすい」「話そのものが難しくて理解できない」などでそれぞれ対応が異なります。しっかり原因をつめ、それに適した対応が必要です。
この記事はこちらに続きます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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