こころの健康アラカルト

自分が自分でない感覚になる

「以前から目の前の出来事が現実だと思えず、自分が自分でないような感覚があります。何か心の病気が関係しているのでしょうか」17歳・女性からの相談です。
ご相談者は「時々意識が自分から離れて「もう一人の自分」が見ているような感覚がする」「なぜ自分がここにいるのか分からなくなる」とおっしゃいます。ネットで調べたところ「多重人格」や「解離性障害」という言葉が出てきたため「自分は心の病気なのでは」と心配しています。
さて、こうした現実感が乏しい状態を「離人症状」と呼び、特に疲労が蓄積している時などに多くの人が感じます。ご相談者もまずは十分な休息をとって下さい。その結果、症状が改善されるようなら特に問題はないと思います。
ただご相談者が心配するように、離人症状は解離性パーソナリティ障害や多重人格、うつ病・双極性障害や全般性不安障害など心の病気の際に多く現れることが特徴です。
離人症状に加え、買った記憶のないものがカバンに入っていたり、気づいたら知らない場所にきていた、などの症状(健忘や遁走といいます)や頭痛、腹痛、身体のだるさ、不眠、動悸、めまいと言った症状がある場合は、前述のような心の病気の可能性が高いと言えます。早めに心療内科などで専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

コメント

  1. まねきねこ より:

    今日、診察に行ったところ自分の番号札の番号が呼ばれたので診察室に入ろうとしたら、別の人がさっと入ってしまいました。その人は体の動きから、間違えたというより割り込みを常習的にやっているような感じでした。患者さんたちはみんな番号札通りに待っているのですから、割り込みのないようにお願いします。また、番号とカルテが一致しない場合、診察室に入ってきた人から診察をしないで、必ず確認をお願いします。そうでないと決まりを守っている人が迷惑します。よろしくお願いします。