横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.182 ネガティブ、ポジティブを超えて

hitorigoto-182a.jpg横浜院長の柏です。まずはingressですが、前々回お話しした完全多重、ついにクリニック近くで完成しました。こちらです。
上の四角形の右半分、薄い三角形が1重のフィールドです。同じ四角形の左半分の三角形はやや濃いですが、これが2重。そして右下の大きな三角形が、今回作った「完全多重」となる3重フィールドです。以前お話ししたようなフラクタルな順番で作らないと内部の色の濃さがまちまちになってしまい、このように同じ濃さで3重を作るのはなかなか大変なんですよ。1年以上やっている私でもはじめてであります。
では本題です。認知行動療法についてのお話しを続けましょう。前回お話ししました通り、人間の日々の営みは認知・感情・行動の3つから成っており、認知や行動の変化から感情の変化を促すのが認知行動療法です(今日は、とくに認知療法についてご説明します)。
ここでよくある誤解ですが、認知行動療法はネガティブをポジティブに変える治療・・・ではありません。そうではなく、ある見方にとらわれることなく、他にもっと違う見方がないか?視野を広げていけるようにする、そんな治療法です。
人間をやっていると(^_^;いろいろなことが起こりますが、どんなことに対しても、よくも悪くも考えることができます。仕事で明日が〆切!という状況の場合、「どうやっても間に合わない、どうしよう」と悲観的になる人もいれば、「まあ何とかなるさ」と楽観的な人もいるでしょう。前者はネガティブ、後者はポジティブと言えるでしょうが、じゃあ後者がいいかというと必ずしもそうでもないですよね。あまりに気を抜いて、のんびり進めて〆切に間に合わないようでは困ります。もちろん、前者で「ああ、私は何をやってもだめなんだ、私など生きている資格がない」とまでなってしまうとうつ病パターンですが、「まずい、頑張らねば」としっかり仕事をすることは大切なことです。一番健康的なものの考え方は、「この間も似たような状況だったが、何とか切り抜けられた。落ち着いて、優先順位をつけて、頼めるものは他の人にも頼んでみよう。そうすれば何とかなるだろう。」くらいのところでしょうか。
健康な時には柔軟にものを考えられる人でも、いざううつ状態になると考え方の幅が狭くなり、悲観的、否定的な見方が支配的となってしまいます。わずかな見方や解決法にとらわれてしまい、身動きが取れなくなってしまうのです。
ほかにも、こんな考え方もあるんじゃないかな・・・それがわかるようになること。視野を、見方を広げられるようにすること。これが認知行動療法の目指すところなのです。
hitorigoto-182b.jpgでは今日の一曲です。昨日日曜日は、家族で八王子まで、都響のコンサート(写真)を聴きに行って参りました。暑かったっす(^_^;。すぎやまこういち、御年八十五歳。すごいです。元気です。当日のアンコールでも演奏された、交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」から終曲「そして伝説へ」の映像がありましたのでどうぞ。この映像はいつのですかね?今はずっとお歳を召された感じで、基本すわって指揮台におられましたが、アンコールのこの曲の時は立ち上がって指揮をされていました。見習わねば。

コメント

  1. まねきねこ より:

    大変ご無沙汰いたしております、まねきねこです。我が家は引っ越しの話が出て、忙しくなってしまいました。ご無沙汰している間に仮面ライダードライブが終わってしまったり、いろいろありました。ドライブが終わったころはドライブロスでした。先生、ドラクエもお好きですか?私はあの音楽だけですが。負けず嫌いなのでゲームはしません。
    最近昔の特撮を取り上げた番組をよくやっていますね。昭和の子供たちを夢中にさせましたね。先生、絶対録画なさっているのでは?

  2. 横浜院長 より:

    まねきねこさん
    お久しぶりです!ドライブロス、私もですね。ゴーストはいまだにどうも・・・(^_^;
    今年はウルトラマン放映50周年ですので、いろいろあるようですね。
    なかなか、普段テレビを見れずニチアサ以外は厳しいところですが、チェックしていきたいと思います。
    今、テレビでトランプが吠えてますが、まるで○○の怪人ですねぇ(笑)。