こころの健康アラカルト

認知行動療法を知っていますか (2)

この記事は、こちらからの続きです。
前回、認知行動療法では物事の受け止め方(認知)を変えていくことに触れましたが、「行動療法」とは、どんなものなのでしょうか。
例えば、疲れた、だるいと感じている時にうつむいていると気持も沈んでくるという経験はありませんか。そんな時、簡単なゲームをすると気分が変わることがあります。また、下を向いてめそめそ泣いている人が「上を向いてごらん」と言われ頭を上げてみると、少し気分が明るくなったりして、このように行動が変わると感情も変わってきます。
うつ病などを抱えている人は、同じような認知をするケースが多いといいます。集団認知行動療法では、具体的な場面を日常から拾い上げ、違った考え方をあげる作業をグループで行います。「ほんとうにそうなんだろうか」と誰かが別の場面を提案することで、さして落ち込まなくてもよい状況下で過度に落ち込んでしまうような感情を、適切な感情に近づけていきます。このように認知や行動を修正し「適切な感情」が習慣化するようトレーニングしていきます。
薬を服用できない方にも有効で、うつ病の改善だけでなく予防や再発の予防にも効果があります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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