こころの健康アラカルト

交通事故で身内を亡くしてしまった・・・

飲酒運転の罰則が厳しくなった今でも、交通事故の悲惨なニュースを耳にします。
中には、交通事故で身内を亡くしてしまい、その悲しみに思い悩む人もいるかもしれません。交通事故は、事故に遭った本人だけでなく、その家族の生活も一変してしまうこともあります。
例えば、突然身内を亡くしてしまうと、それまでの生活の連続性が断たれてしまうため、うつ病になったり、ショックから引きこもりになる人もいます。事故のショックから心の病になることもあるのですね。
夫を亡くしてしまった場合、子どもの高校や大学進学、就職や結婚など、生活にさまざまな影響が出てくることも。妻としては悲しいだけでなく、親の立場として今後の生活に対する不安も大きくなるものです。 また、子どもを亡くしてしまった場合、親にとっては将来の光が見えなくなり、大きな喪失感を覚えるでしょう。うつ病や不安障害、アルコール依存症などにかかるきっかけになる場合もあります。 事故が起きてから半年たっても、元の健康的な生活に戻れないという人は専門科に相談を。カウンセリングや薬物療法などで対応します。
もうすぐ春の交通安全週間が始まりますが、被害をなくすためにも、いつも丁寧な運転を心がけたいですね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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