こころの健康アラカルト

パートナーからの暴力で悩んでいませんか

夫婦喧嘩はしょっちゅうという家庭も多いかもしれません。しかしご主人にひどくののしられたり、暴力を振るわれたりはしていませんか。
家庭内のドメスティックバイオレンス(DV)では、暴力を受けた奥さんは別れたいと思っても、その後何事もなかったようにご主人が優しくなるため、またこの人と一緒にいられると思ってしまうようです。そしてまた暴力が始まるというサイクルを繰り返すといいます。
アルコールが原因になっていることが多く、ひどく酔っぱらって手を上げたり、衝動が抑えられなくなり普段はおとなしいのに些細な事で怒る人もいるようです。また、心の病気が関係している場合、うつ病ではすぐかっとなったり、情緒不安定性パーソナリティ障害では普段から怒りっぽく口論になりやすいようです。
奥さん側に軽いうつや不安障害があり家事能力が低下している場合では、ご主人が自分に愛情がなくなったと感じて暴力を振るい、奥さんは心の病気が原因で反論できずにいることがあります。
離婚しても原因が解決されないと、新しいパートナーとも同様になってしまう可能性もあります。一人で苦しまずに専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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