こころの健康アラカルト

トイレでランチをするのはなぜ?

学校や職場のランチタイムに、若い世代を中心にトイレで食事をとる人が増えているとか。もしかしたら、その背景に心の病が潜んでいるかもしれません。
なぜトイレを選ぶのでしょうか。
「友だちがいないと思われたくない」「職場の人と話したくない」などから一人で昼食を食べようとします。学校や職場の近くに飲食店や食事できる公園があるとも限りません。その結果、誰とも関わらないでよい場所としてトイレを選んでいるのではないでしょうか。 若い世代に多く見られる理由は、核家族化や兄弟の数が減ったとこと、家族のライフスタイルの変化で、一人で食事をする子どもが増えたという背景も要因の一つだと思います。個食の習慣化により、他の人がいると疲れて食べられないということもあります。
どのような心の病が考えられるかというと、一緒に食べると吐き気やめまいがしたり、話しかけられると強いストレスや緊張を感じたり日常生活に支障をきたすほどの状態なら、会食恐怖症や対人恐怖症などの社交不安障害(社会不安障害)が考えられます。
診断されると有効性の高い薬や精神療法もあるので、気になったら早目に専門医へ相談を。
ハートクリニック院長 浅井逸郎

コメント

  1. まねきねこ より:

    テレビで取り上げていた時、この問題は特に男性に多い傾向にあると
    なっていました。最近は、男性のほうが人目を気にするのでしょうか?
    逆に、若い女性のほうが、おひとり様と言って、レストランやお酒、旅行などを
    楽しんでいるようです。
     背景に、友達がいないと思われることへの異常なこだわりがあったとしても、
    やはり、率直に言って、排泄の場であり、排泄物のにおいが漂っている中で物が食べられるという感覚がすでにもう???
     務めているころ、若い女性社員たちがトイレの床に座り込んでお菓子を食べていたのも、すごく異常に思いました。トイレに対する感覚が違うのかもしれません。