こころの健康アラカルト

昇進してから不調を感じていませんか

春の人事異動でせっかく昇進をしたのに、元気がないということはありませんか。
例えば管理職になった人ではうつ的傾向や不安が強くなったり、適応が悪くなり仕事の能力低下や会社が嫌になることがあります。昇進前は自分の技術や売り上げなどが評価になっていたのに、部下の仕事の割り振りやマネージメント、対人的な技能など全く違う仕事を要求されるためと思われます。
しかし自分が10できていた仕事はみんなができて当然と考えてしまう人も多く、部下が3、4くらいしかできないとなじったりして対人関係を悪くすることがあります。経費や予算など数字の管理能力の発達が不十分だった人は嫌悪感で適応障害や、連続性が切れることによりうつ病を発症するケースもあります。
求められる技能のなかには連続性があったり、昇進する人は対人関係が良いと評価されていることが多いので苦手意識を持ちすぎないことが大切です。うまくこなしている先輩や異業種の同じポジションの人から、今まで仕事を学んできたように教えてもらうのもよいでしょう。
昇進してから体のだるさ、頭痛、肩こり、遅刻などが続くような場合は、専門科への早めの受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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