こころの健康アラカルト

自己啓発にハマる婚約者が心配

「結婚を予定している男性が1年ほど前から自己啓発セミナーに通い出しました。態度や口ぶりが変わったうえ、受講料や教材などにお金を使うようになり、このまま結婚してよいか悩んでいます。」26歳・女性からの相談です。
婚約中の男性(28歳)が同僚に誘われて自己啓発セミナーに通うようになったというご相談者。婚約者は会うたびにセミナーの内容を熱っぽく話し、ご相談者が少しでも批判的なことを言うと激しく反論するそうです。さらに受講料などに数十万円のお金を使うようになったため「将来に希望が持てない」と言います。
宗教やギャンブル、アルコール、薬などの何らかの依存状態の人に「今すぐ辞めるべきだ」と言ってもほとんどうまくはいきません。
このケースでもご相談者は否定から入るのではなく、婚約者がなぜセミナーに行っているのか、じっくり聞いてあげてほしいと思います。婚約者にとって悩みを率直に話せるなど、居心地の良い場所なのかもしれません。ご相談者が真摯に向き合い、場合によっては専門科のカウンセリングなどを受けることで、状況が変化する可能性もあります。
またご相談者が多額の支出を気にしていますが、他の趣味や遊戯でも同様に支出することがあります。経済面など価値観そのものが受け入れられないのなら、結婚自体が難しいと言えるのかもしれません。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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