横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.102 こころの骨折

横浜院長の柏です。トッキュウ6号、怪傑スバットを連想したのは私だけでしょうか。鎧武もなんだか凄い展開になってきました。どちらも楽しみですね。
今日は治療の目標について書いてみましょう。治療の目標?そんなの、治ることに決まってるじゃないか・・・その通りですね。では、「治る」ってどうなることでしょう。風邪なら、お薬飲んで寝ていれば、3日もすれば元通りに生活できるでしょう。小さな傷なら、消毒して絆創膏をはっておけば一週間もすれば元通りで痕跡も残りませんね。では、精神科・心療内科の病気ではどうでしょうか。
もちろん病気の種類によるし、また程度にもよるので一概には言えないわけですが、大まかには症状が取れるまででも2−3ヶ月くらい、というのが一般的でしょう。そして、「治る」と呼べるラインに達するには、1年くらいはかかるのが普通と言えます。
医科歯科大の医局の先輩でもある北島潤一郎先生が、「うつ病はこころの骨折です」という本を書かれていますが、まさにその通りだと思います。骨折の場合、私も経験がありますが、最初はギブスで固めて、骨がきちんとくっつくまで1−3ヶ月くらい。この間は、無理をするとまた折れてしまいますから安静第一です。でも、骨がしっかりくっついてもそこで治療が終わりでありません。この間に落ちた筋力、そして運動能力を回復するため、リハビリテーションが不可欠です。しっかり筋力を戻して、勘を取り戻して、はじめて元通りの生活が不自由なく送れるようになります。うつ病でも、パニック障害でも、治療により症状が取れる(気分がそれほど落ちなくなる、意欲が出る、不安発作がなくなるなど)のに1−3ヶ月。しかし、仕事、学校、家事など元々の生活レベルをきちんとこなせるようになってはじめて「治った」=回復、と呼べるわけでして、それには半年から1年くらいはかかるものなのです。
「うつ病はこころの風邪です」という表現が一時よくなされたことがあります。「うつ病は誰でもなりうる病気である」ことを伝えるにはよい表現ですが、ともすると風邪のようにすぐ治る、という誤解を与える可能性があります。うつ病はこころの骨折です。パニック障害しかり、統合失調症しかり、摂食障害しかりです。骨折ととらえて、慎重に骨がつくのを待ってしっかりリハビリテーションを行う。これが、「治る」ためのとても大切な心がけです。
トッキュウ6号・・・雨・・・の連想から・・・うっとうしい梅雨の季節。雨の日に聴きたい音楽といえばシベリウスですね。フィンランドの作曲家です。先日Appleネタでご紹介した、シベリウスと同郷のエサ・ペッカ・サロネン(日本語ページもできました)のライブで、第2交響曲をどうぞ。長いですが、フィナーレは真に感動的ですよ。


長いのは苦手、という方はこちら。交響詩「フィンランディア」です。若きバーンスタインのタクトでどうぞ。4分半頃から始まる有名な中間部の主題が素晴らしい。チェコにはモルダウ、フィンランドにはフィンランディア。多民族大陸ならではの素晴らしさですね。ではまた。

コメント

  1. 風神雷神 より:

    近頃、NHK教育番組の小学生(中学生?)向き歴史番組が面白いです。
    動画で見ることもできるので、お子さんのいらっしゃる先生は既にご存知かもしれませんが、時代は変わったなぁと驚き感心して楽しんでおります。水曜日朝9時20分〜と15時30分〜の10分間なんですが、中村獅童さんが歴史上の人物にふんして歌い踊ります。今週(25日)は「源頼朝」です。何か笑いがほしい時には最高です。勉強にもなるし一石二鳥です。皆さんもまだご存知でないならぜひ一度ごらんください。面白いですよ。

  2. まねきねこ より:

    ウィザードの人が何か月か前に新聞に出ていて、あれ?こんなにいい男だったのかと改めて思いました。何回か見たことあるのですが、私は変身シーンと変身後のアクションばかり見ていました(^^;)。仮面ライダーもトッキュウジャーも、一年勝負と言うことは、大河ドラマと同じですね。日曜日は熱い!ちなみに、私は土曜の夜の、タイムスクープハンターが楽しみです。さすがライダー出身の要さん、カッコいいです(^^)。
     自分が患者と言うだけではなく、患者の家族と言う立場にもなりました。人に言うのはたやすく、いざ、自分の身になってみると人に言ったようにはうまくできないものです。相手が体調が悪くて機嫌が悪いのだとわかっていても、くよくよ思い悩んで落ち込んでしまい、膀胱炎にまでなってしまいました。売薬飲んでも痛みが消えたりぶり返したりで、受診しました。今回は受診が遅れたため、なかなか良くなりません。うつ病やそのほかの精神疾患も、そんな感じがありますよね。
     「源頼朝」と言えば、友人に大変なファンがいまして、まるでアイドル扱い。頼朝ゆかりの土地をあちこち旅行し、まさしく追っかけです。私は昔聖徳太子のファンで、いやもう、理想の男性でした。斑鳩に何度も行ったり、聖徳太子関連の展覧会に行ったり「追っかけ」やりましたが、今はすっかり冷めてしまいました。ストーカーには絶対ならないタイプです。

  3. 横浜院長 より:

    風神雷神さん
    中村獅童の歴史番組、うちの子いつもビデオに撮って見てるんで知ってますよ。面白いですよね!
    私からもおすすめですよ。
    まねきねこさん
    ウィザードの白石隼也クンは、藤沢出身だったりしますよ。
    トッキュウ4号の横浜流星クン、どんな芸名だよ、と思ったら本名なんですね。こちらも神奈川出身とか。