こころの健康アラカルト

電車に乗ることができない

「1年ほど前から電車に乗ることに強い不安を感じるようになりました。友人から『パニック障害ではないか』と言われましたが、診療内科ではどのような治療をするのでしょうか。また治療期間はどれくらいですか。」21歳・女性からの相談です。
ご相談者は1年ほど前、電車に乗っていて貧血で倒れ、周囲の人に介抱してもらったそうです。それがとても恥ずかしい記憶として残っていて、以来、電車に乗っている間は激しい動悸がしたり汗が噴き出すようになりました。最近ではバスや美容室で髪を切ってもらっている間も同じような状態になるそうです。
ご友人の指摘通り、ご相談者は「パニック障害」を発症している可能性が高いと思います。 具体的な治療法ですが、まずは薬を服用することで症状を出にくくしていきます。その後は軽い負荷から始めて徐々に電車に乗るという行為に慣れていく、行動療法に取り組みます。
こうした治療を続ければ、3カ月ほどで症状が出なくなることが一般的です。ただ、パニック障害は再発が多いのが特徴です。症状が出なくなったからと言って、治療を中断すると、再発してさらに症状が悪化したり、うつ病や不安障害などを併発することもあります。治療を始めたら2~3年は服薬を継続するなど、少し長いスパンで取り組んだ方がよいと思います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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