こころの健康アラカルト

冬になると元気がなくなっていませんか

冬になるとなんとなく気分が憂うつになったり、落ち込んだりするという経験はありませんか。
日が暮れるのも早いし、寒いから物悲しい気分になるのも仕方ないと思っている人も多いでしょう。
しかし、なかには11月頃から冬至に向かって、やる気が出ない、悲しい、食欲がない、睡眠に異常をきたすなどの症状で苦しんでいる人も多いです。これは「季節うつ病」と呼ばれ、日照時間が減少することが原因で起こると言われており、光照射療法により改善されます。しかし、春になり日照時間が長くなると自然に回復してしまうため、見逃されてしまうことがあります。
また、自分は「季節うつ病」だと思い違いをしている人も多いです。記憶をたどってみると実は具合が悪くなっていたのは春先だったり、4年のうち1年は冬ではなく夏に症状が出ていたりという人もいて、通常の「うつ病」に気付いていないケースもあります。
このように、状況によって対処法が異なるので、安易に自分で判断してしまうと改善が遅れ悪化する場合もあるので、気になる方は、まずは専門科の受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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