こころの健康アラカルト

眠りたいのに眠れない「不眠症」

「眠れなくて睡眠導入剤が手放せない」など、不眠で悩むことはありませんか。
不眠症とは、睡眠障害の一つで、床に就いてから入眠まで1時間以上の寝付きが悪い日が続く入眠障害、眠ってもすぐ起きてしまったり、目が覚めて2~3時間眠れない中途覚醒、眠りが浅く疲れが取れない熟眠障害などタイプはさまざまです。年齢とともに不眠になりやすいといわれ、40歳以上は月に1~2回眠れないと感じることがあっても心配いりません。週1回以上、または連続して3日以上よく眠れない状態が続いたり、日常生活に支障が出るような時は注意が必要です。
眠れない原因は、騒音などの外的要因や身体的要因、心理的なストレスなどが考えられます。例えば、伴侶を亡くしたことなどがきっかけとなった場合、喪失感から軽いうつ病や不安障害などの心の病が隠れていることも、また、認知症の前駆症状として不眠になることもあります。
治療法ですが、常に睡眠導入時が必要な場合、薬に対する依存(常用薬依存)の可能性も。自分の判断で服用せず、不眠の原因を改善することが大切です。まずは専門医に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

コメント