こころの健康アラカルト

過度のダイエットは要注意

秋といえば、食べ物がおいしく感じる「食欲の秋」ですが、食を楽しめない拒食症や過食症などで悩む人もいるのではないでしょうか。
過度のダイエットがきっかけで、拒食症になるケースがあります。ある程度まで痩せると、食べることを拒むようになるんですね。拒食症になった人が、今度は過食症になる場合も。過食症には、たくさん食べるけど吐かないタイプと、意識的に吐くタイプがあります。また、体重がどんどん増えていく人とまったく増えない人など、症状はさまざまです。 心の病と摂食障害の関連性はあるのでしょうか。
摂食障害は、心の病気の一つですが、いろいろなほかの病気を合併することは少なくありません。たとえば、境界性パソナリティ障害や、うつ病、非定型うつ病、パニック障害、全般性不安障害などを合併する人は、少なくありません。 摂食障害になる可能性があるかどうかの目安はといえば、過度なダイエットをきっかけに、標準体重より痩せているのにこれ以上太りたくないと思う。また、たまに食べ吐きをする、食べた後に毎回後悔するようなら黄色信号。指に吐きダコがある、標準体重をすでに25%上回り、さらに月に1~2kgずつ体重が増加し続けている状態は赤信号といえます。
心の病が隠れている場合もあるので、心療内科に相談をしたほうがいいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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