こころの健康アラカルト

夏の疲れやだるさを感じてはいませんか

蒸し暑かった8月が終わりこの時季になると、だるさや疲労感、食欲がないなど「夏バテかな」と感じることはありませんか。
夏は熱中症などにより体温が上昇したり、冷房による外気との温度差で体温調整がうまくいかなかったり、外気温が高いことがストレスになります。 また、夜寝苦しく睡眠不足で日中倦怠感や疲労を感じることがあります。このような要因が絡み合い「夏バテ」の症状を起こします。
しかし、うつ病でも似た症状が現れます。少し歩いただけでも疲れてしまい、今年の「夏バテ」はちょっと違うなと感じたり、気分が落ち込む、悲観的になったり気分の変調がある場合は注意が必要です。しかし、涼しくなると暑さや冷房の負荷が減り、症状が軽くなるので心の病気が見過ごされてしまうこともあります。
また適応障害のケースもあります。涼しくなると大丈夫なのですが、自分だけ夏バテがひどく苦痛を感じたり周りとの摩擦が起きる場合もあるので、暑さとの負荷を軽くする工夫も大切です。
「ただの夏バテだから」と思わず、気になる方は一度専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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